2014年01月10日
インフルエンザも風邪もおなじ上気道感染症です。お上はインフルエンザは風邪とは違うと恐怖心を煽り立ててワクチン接種を推進していますが、前橋レポートに示すように、学童に対する集団接種はインフルエンザが蔓延することの防波堤にはなりませんでした。
先頃、国立感染症センターが前シーズンのインフルエンザ予防接種は効果が薄かったことを公表しました。
ワクチンメーカが保有するウィルス株と実際に流行したウィルスが微妙に違っていたとのことです。
菌株を10代継代培養すると元の株とは異なっているそうです。
不織布蒸発体の抗菌試験でも薬品メーカの保有する菌には十分な抗菌性能を発揮するのに、同じ菌でも野生株に効かないという経験をしたことがあります。
インフルエンザは正しく怖がりましょう。
マスメディアは蛍光染料の微粉を付けてくしゃみをさせて、どこまでウィルスが飛ぶとか、ドアノブから接触感染するとか恐怖を煽りますが、インフルエンザは炭疽菌のように触っただけで感染するような接触感染はありません。
ノロウィルスは数十個のウィルスを取り込むと発病するようです。O-157も数百個取り込んだだけで発病すると言われています。
インフルエンザは数万~数十万個取り込んではじめて発病するそうです。
インフルエンザが恐ろしいのは
一旦生体に取りつくとものすごいスピードで増殖することです。
インフルエンザ感染の機序
昼間、人混みでもらったウィルスは、昼間のうちは活発な交感神経のもと、飲食の嚥下効果や会話などで気道が潤っているため上気道細胞に取付くことができません。繊毛運動も盛んなため健康体であれば呼吸により排出されることもあります。
就寝時には副交感神経支配のもとで気道が乾燥して繊毛運動も弱くなり、嚥下作用もないため、ようやくインフルエンザウィルスが着床できるようになります。
こうなったら大変、インフルエンザウィルスが上気道細胞の核酸を利用して猛烈に増殖します。
朝になって、ノドがイガライことに気付くのはこのためなのです。
インフルエンザは生体細胞の核酸を利用できなければ増殖できません。
だから、マスクの抗菌加工がいかに無意味なものであるかがわかるでしょう。
1982年、日本で初めて抗菌マスクを開発し、当時の厚生省とスッタモンダしながら上市した張本人が言うのだから間違いありません。
マスクの効果
うがいの届かない上気道の健全性を保つことが最大の効果です。
つまり、喉の保温と湿潤化です。
安価なギャザーマスクを上下に広げて鼻から顎にかけて覆います。
ノーズバーもしっかり押さえて
これはマスク内空間を大きくとって、マスク内空間で空気調和するためです。
立体マスクでも問題ありませんが、おしゃれのためか小さいものが多いことが気になります。
高性能マスクも抗ウィルスマスクも不要です。高性能抗菌マスクよりノドの仕組みの方がはるかに高機能です。
ガーゼマスクはノドの保温湿潤化に非常に優れています。
加湿器の利用
加湿が必要なのはノドだけです。強力な加湿器は不要、有害です。
強力な加湿は部屋の隅や家具の裏側のカビ、結露の原因となります。
しかも加湿は就寝時にだけ必要なのです。
お奨めは自然気化式のエコ加湿器を就寝時の枕元に置くことです。
ノドを過保護に
就寝時にネックウォーマ(おやすみマフラー)を
上気道にウィルスを侵入させないために
うがい、手洗い、洗顔が必要です。うがいは水だけで充分です。
数年前、京大保健センターがヨード剤うがいよりも水うがいの方が効くと発表しました。
ただし、これはインフルエンザに対してだけの話です。ヨード剤が効かないのではなくて、ヨード剤によって口中の常在菌がいなくなり、更地になってしまうため、病原菌やウィルスを侵入させやすくなったと理解した方が良いでしょう。
マスコミでは洗顔のことは無視していますが、ドアノブよりも感染源になる確率は高いと思います。
外出着と部屋着を区別して帰宅したら部屋着に着替えることも重要です。
テクノ・ファブリカ式インフルエンザ予防法
水マスクとおやすみマフラー、エコ加湿器、うがい手洗い洗顔と部屋着への着替え
我家の常備薬
カイゲン(古くからある粉薬)ビタミンB1、B2(口唇ヘルペス対策)、アスコルビン酸
古くからある薬は安全だとの考えからです。
罹ったかなと思った時にビタミンB1、B2、Cを用量の2~3倍飲みます。
一日程度なら大量摂取の害はないと思います。
ビタミンCと表示したものよりアスコルビン酸の方が安価です。(ただし粉のため飲み難い)
予防接種を否定するものではありませんが、高校を卒業して40有余年、インフルエンザの予防接種をしたことがありません。(今も前橋レポートを覆すデータはどこにもありません)
特殊なものとして
マスク用添加液(青葉アルコール)を研究しています。
大和化学工業との共同研究で青葉アルコールの香りが非接触状態で黄色ブドウ球菌を制菌化することがわかりました。
香りを嗅ぐというインフル予防法です。
抗菌性の強いグレープフルーツの香りも良いのではないかと考えています。
2014.1.8NHKためしてガッテン
風邪インフルよさらば 体の中から改造!計画
ここでは、水を飲む、ノドを暖める、(大切なのは繊毛の元気さ)
体内に水分が取り込まれると、線毛細胞の下から水分が粘液として出てくる 知らなかったア-
と繊毛運動の重要性を訴えています。
NHKは線毛と表示していますが繊毛が正しいのでは?